あ”ー!痛い!
まぶたが腫れて最悪!
これって『ものもらい』?
人にも会いたくないし、気分もどん底ですよね。
そんな時、真っ先に頭に浮かぶのが…。
『ものもらいに効く抗菌目薬、市販のでも大丈夫かな?』
『それとも、今すぐ眼科に駆け込むべき?』という切実な悩み。
そうなんです、その判断、めちゃくちゃ大事!
薬局のブログだからこそお伝えしたい!
市販の抗菌目薬で対処できるものもらいの見極め方から選び方のコツ
そして『これは絶対、病院!』という緊急サインまで、あなたの不安が『スッキリ解決!』に変わる情報を余すところなくお届けします。
もう一人で悩まないで!
この記事を読めば、あなたの『ものもらい』との戦い方、バッチリわかりますよ!
泣きたい!このツラい「ものもらい」…市販の【抗菌目薬】で戦える?

目がゴロゴロ、ズキズキ…。
鏡を見たらまぶたがプックリ。
「あ、やっちゃった…ものもらいだ…」って、本当にテンション下がりますよね(涙)。
でも、ちょっと待ってください!
そのツラい症状、もしかしたら市販の抗菌目薬で、あなたが思っているより早く解決できるかもしれませんよ!
でも、焦って薬局に駆け込む前に、まずは敵(=あなたのものもらい)の正体をしっかり見極めることが勝利への近道なんです!
あなたの「ものもらい」はどのタイプ?まずはセルフチェック!
一口に「ものもらい」と言っても、実は大きく分けて2つのタイプがあるのをご存知でしたか?
正式には「麦粒腫(ばくりゅうしゅ)」と「霰粒腫(さんりゅうしゅ)」と呼ばれます。
(※医学的には、地域によって「めばちこ」「めいぼ」などとも呼ばれますが、ここでは「ものもらい」で統一しますね!)
この2つ、原因も対処法も、そして市販の抗菌目薬が効くかどうかも全然違うんです!
まずは、あなたの今の症状がどちらに近いか、ワクワク(?)しながらセルフチェックしてみましょう!
【「ものもらい」セルフチェックシート】
| チェック項目 | タイプA:麦粒腫(ものもらい) | タイプB:霰粒腫(さんりゅうしゅ) |
| 主な症状 | 強い痛み(ズキズキする) | 痛みがない(または、押すと少し痛い程度) |
| 腫れ方 | まぶたのフチが赤くプクッと腫れる | まぶたの中にしこり(コロコロした塊)ができる |
| 見た目 | 赤みが強く、先端に膿(うみ)の点(白いポッチ)が見えることがある | 赤みは少ないか、まったくない(炎症を起こすと赤くなることも) |
| 進行 | 比較的急に症状が出る | 比較的ゆっくりしこりが大きくなる |
| 原因 | 細菌感染(主に黄色ブドウ球菌など) | 脂肪の詰まり(マイボーム腺という脂の腺が詰まる) |
どうですか? あなたの「ものもらい」は、タイプAとタイプB、どちらに近かったですか?
「タイプA(麦粒腫)」は、まぶたの毛穴や汗腺、まつ毛の根元にある脂腺(マイボーム腺など)に「細菌」が入り込んで、炎症を起こしている状態。
例えるなら、まぶたにできた「ニキビ」のようなものです。
これは体が疲れていたり、免疫力が落ちていたり、目をこすったりして菌をやっつける力が弱まった時に起こりやすいんです。
「タイプB(霰粒腫)」は、細菌とは関係なく、マイボーム腺の出口が詰まって、中に脂が溜まって「しこり」になってしまった状態。
例えるなら、まぶたにできた「粉瘤(ふんりゅう)」(脂肪の塊)のようなイメージです。
この違い、めちゃくちゃ重要です!
なぜなら…
市販の【抗菌目薬】が「効くものもらい」と「効かないものもらい」
そう!もうお分かりですね!
市販のものもらい用抗菌目薬は、その名の通り「菌」を「抗(やっつける)」ための目薬です。
つまり、市販の抗菌目薬が効果を発揮するのは、タイプAの「麦粒腫(ばくりゅうしゅ)」(=細菌感染が原因のもの)なんです!
細菌が原因で炎症を起こしているわけですから、その悪い菌を抗菌目薬で退治してあげれば、赤みや腫れ、痛みがスーッと引いていくというわけですね。
じゃあ、タイプBの「霰粒腫(さんりゅうしゅ)」は?
残念ながら、霰粒腫は「脂肪の詰まり」が原因。
そこには憎き細菌はいません(炎症を合併する場合を除く)。
だから、抗菌目薬を使っても、詰まりそのものは解消されないのです…。
ガーン!ですよね。
霰粒腫の場合は、しこりが小さければ自然に治ることもありますが、基本的には温めたり、眼科で処置(しこりを切開して内容物を出すなど)が必要になることが多いんです。
【結論】
〇 「ズキズキ痛い!」「赤く腫れてる!」「膿んでるっぽい!」→ それは「麦粒腫」かも!
市販の抗菌目薬の出番です!
● 「痛くはないけど、コロコロしたしこりがある…」→ それは「霰粒腫」かも!
市販の抗菌目薬は効きません(涙)。早めに眼科で相談しましょう!
(※ただし、霰粒腫が細菌感染を合併して「化膿性霰粒腫」になると、痛みや赤みを伴い、抗菌目薬が必要になるケースもあります。
でも、この見極めはプロ(眼科医)でないと難しいので、市販薬で様子を見るより受診がオススメです!)
市販薬でOK!なら、どの抗菌目薬を選べばいいの?薬剤師が激白!

「よし!私のものもらいは、市販の抗菌目薬で戦えるタイプだ!」とわかったあなた。
おめでとうございます!
初期対応が早ければ早いほど、治りも早いですよ!
さあ、薬局の棚の前に立ちましょう。
…うわぁ、いっぱいある(笑)。
「どれも同じに見える…」「何が違うの?」ってパニックになっちゃいますよね。
大丈夫! 私たち薬剤師が、あなたが最高のパートナー(=目薬)を見つけるお手伝いをします!
ものもらい用抗菌目薬選びのポイントは、大きく分けて3つ!
①抗菌成分
②プラスαの成分
③使い心地
です。
ものもらい用の抗菌目薬、主役は「抗菌成分」!種類と特徴をズバリ
まずは、主役の「抗菌成分」。
これがいないと始まりません!
市販のものもらい用抗菌目薬に含まれる抗菌成分は、主に「サルファ剤(スルファメトキサゾール)」です。
◆ スルファメトキサゾール(サルファ剤)
特徴:
細菌が増えるために必要な「栄養(葉酸)」の合成を邪魔して、細菌をやっつけます(静菌作用)。
ものもらいや結膜炎の原因となる多くの細菌に対して、広い範囲で効果を発揮してくれる頼れるエースです!
ポイント:
市販のものもらい用抗菌目薬の、ほとんどの製品にこの成分が入っています。
まずは、この成分が入っていることを確認しましょう。
◆ (補足)ホウ酸
「ホウ酸」も抗菌作用を持つ成分として、一部の目薬(特に昔ながらのものや、洗眼薬)に含まれていることがあります。
作用は比較的おだやかですが、目の洗浄や軽い消毒目的で使われます。
ただ、ものもらいの積極的な「治療」を目的とするなら、やはりサルファ剤が主役となります。
<薬剤師のちょこっとメモ>
医療用(処方薬)の抗菌目薬には、「ニューキノロン系」や「マクロライド系」など、もっと強力で、特定の菌にピンポイントで効く(または、もっと広範囲に効く)成分がたくさんあります。
市販薬で対応できるのは、あくまで「初期の」「軽度の」細菌感染、と覚えておいてくださいね!
「かゆみ」や「炎症」も一撃!よくばりさんのためのプラス成分

ものもらいってただ痛いだけじゃなくて、かゆかったり、ゴロゴロしたり、白目が充血したり…もう、不快感のオンパレードですよね!
そんな「痛み・腫れ」以外のツラい症状も、一緒に和らげてくれるのが「プラスαの成分」です。
どうせ使うなら、自分の症状にピッタリ合った「よくばりセット」を選びたいですよね!
よくある「プラスα」成分と嬉しい効果
| 成分の種類 | よくある成分名 | 期待できる「嬉しい効果」 | こんな人にオススメ! |
| 抗炎症成分 | ・グリチルリチン酸二カリウム ・イプシロン-アミノカプロン酸 | 炎症を鎮める! まぶたの「腫れ」や「赤み」を抑えます。 | 「とにかく腫れがひどい!」 「赤みが目立って恥ずかしい!」という方 |
| 抗ヒスタミン成分 | ・クロルフェニラミンマレイン酸塩 ・ジフェンヒドラミン塩酸塩 | かゆみをブロック! 「ヒスタミン」という、かゆみの原因物質の働きを抑えます。 | 「痛いのもイヤだけど、かゆくてたまらない!」 「ついこすっちゃう!」という方 |
| 組織修復成分 | ・アラントイン ・パンテノール | 粘膜の修復をサポート! 炎症でダメージを受けた目の組織が、早く元気になるのを助けます。 | 「早くスッキリ治したい!」 「目のゴロゴロ感が気になる」という方 |
| (その他) | ・タウリン(代謝促進) ・コンドロイチン硫酸エステルナトリウム(角膜保護) | 目に栄養を与えたり、乾燥から守ったりします。 | 「目が疲れやすい」 「ドライアイ気味」という方 |
選び方のコツ
- 「腫れ・赤み」がメインなら → 抗炎症成分(グリチルリチン酸など)重視!
- 「かゆみ」がツラいなら → 抗ヒスタミン成分(クロルフェニラミンなど)重視!
- 「全部ツラい!」なら → 全部入りを!(笑)
薬局の薬剤師や登録販売者に「ものもらいで、抗菌成分が入ってて、かゆみも抑えたいんですけど…」と、あなたの「今、一番ツラい症状」を伝えてみてください!
きっと、あなたに最適な一本を提案してくれますよ。
防腐剤は? 清涼感は? あなたにピッタリの使用感を見つける旅

成分が決まったら、最後は「使い心地」!
これ、地味に大事です。
だって毎日何回も使うものですから、ストレスフリーなものがいいですよね。
チェックポイント1:防腐剤(ぼうふざい)の有無
多くの目薬には、菌が繁殖しないように「防腐剤」(ベンザルコニウム塩化物など)が入っています。
【超重要!】コンタクトレンズ(特にソフト)愛用者さんへ!
防腐剤入りの目薬は、コンタクトレンズ(特にソフト)をつけたまま点眼するのは原則NGです!
なぜなら、防腐剤がレンズに吸着して、角膜(黒目)を傷つけてしまう可能性があるから!
コンタクトの上から点眼したい場合は、必ず「防腐剤フリー(不使用)」と書かれたものを選ぶか、製品の注意書きを読んで「コンタクト装着時OK」と明記されているものを選んでください。
または、コンタクトを外してから点眼し、5〜10分程度経ってから再装着しましょう。(これが一番安全!)
防腐剤にアレルギーがある方や、目がデリケートな方も、「防腐剤フリー」がオススメです。
ただし、ものもらいが治るまで、コンタクトレンズの使用はひかえましょう。
チェックポイント2:1回使い切りタイプ vs 連日使用タイプ
1回使い切りタイプ(個包装):
メリット :
衛生的!
防腐剤フリーの製品がほとんど。
旅行や外出時の持ち運びにも便利。
デメリット :
1回で使い切らないといけない(残っても捨てないといけない)ので、ちょっとコスパが悪いと感じるかも?
開封が少し面倒。
連日使用タイプ(ボトル):
メリット :
コスパが良い。
サッと使える。
デメリット :
開封したら1〜3ヶ月程度で使い切る必要がある(製品による)。
容器の先に菌が触れないよう清潔に使う努力が必要(防腐剤入りが多い)。
チェックポイント3:清涼感(せいりょうかん)レベル
目薬には、さした時に「スーーッ」とする「清涼感(メントールなど)」が入っているものと、入っていない「しみないマイルドタイプ」があります。
これはもう、完全にお好みです!
「この痛みを、スッキリ感で吹き飛ばしたい!」という方は、清涼感レベル高めを。
「ただでさえ目が痛いのに、しみるのは絶対イヤ!」という方は、マイルドタイプを選びましょう。
注意:清涼感の強さと薬の効き目(抗菌効果)は、全く関係ありません!
スーッとしなくても、薬はちゃんと効いていますのでご安心を(笑)。
さあ、これであなたもものもらい用抗菌目薬マスター!
自信を持って、あなただけの一本を選び抜いてください!
知らなきゃソン!【抗菌目薬】のパワーを120%引き出す使い方

最高の抗菌目薬を手に入れたあなた! おめでとうございます!
でも…その目薬、もしかして「もったいない」使い方、してませんか?
せっかくの薬も、正しく使わないと効果は半減…どころか、逆効果になってしまうことも!
抗菌目薬のパワーを120%引き出すための「正しい使い方」と「黄金ルール」、ここでしっかりマスターしちゃいましょう!
目薬さす前にコレやって!「ひと手間」で効果が爆上がり!?
「目薬さすぞー!」とボトルを握る前に、ちょっと待った! 以下の「ひと手間」で、目薬の効果がグンと変わりますよ。
【目薬の「ひと手間」5ステップ】
1. 【最重要】石鹸で、手をよーーーく洗う!
当たり前? いえいえ、これが一番大事! 手についた雑菌を目に持ち込んだら、治るものも治りません! 菌にエサ(抗菌目薬)を与えつつ、新しい菌を補充するなんて…悪夢です! 指の間から爪の先まで、しっかり洗いましょう。
2. (できれば)目の周りをキレイに
目やにや汚れがついている場合は、清潔なガーゼや清浄綿(せいじょうめん:薬局で売ってます)で、優しく拭き取っておきましょう。目薬が汚れに邪魔されず、患部に届きやすくなります。
3. 目薬を「正しく」さす
(1)下まぶたを「あっかんべー」の形に軽く引きます。
(2)容器の先が、まつ毛やまぶた、黒目(角膜)に絶対に触れないように、1〜2滴、ポトッと落とします。(※触れると、容器の中に菌が逆流して、目薬全体が汚染されます!)
(3)指示された滴数(通常1滴で十分)以上さしても、あふれるだけで効果は変わりません。もったいないオバケが出ますよ!
4. さした後が勝負!「パチパチ」は禁止!?
目薬をさした後、つい「パチパチ」まばたき、してませんか?
それ、NGです!パチパチすると、薬が涙と一緒に目頭や鼻の方へ、あっという間に流れ出てしまいます!
正解は…
(1)点眼したら、そっと目を閉じる。
(2)目頭(めがしら)の、鼻に近い部分(涙点といいます)を、人差し指で1〜5分ほど、優し〜く押さえる。
これをやるだけで、薬が目の中にとどまる時間が、劇的に長くなります!
5. あふれた薬は、拭き取って!
目からあふれた目薬は、清潔なティッシュやガーゼで優しく拭き取ってください。
そのままにしておくと、皮膚がかぶれたりする原因になることもあります。
この5ステップ、今日から実践してみてください!
「いつもの目薬、こんなに効いたっけ!?」って感動するかもしれませんよ。
目薬の差し方については、関連記事「【簡単】目薬の差し方の新常識!もう失敗しない&怖くない」も合わせてご覧ください!
1日何回? いつまで使う? 薬剤師が教える「黄金ルール」

「よし、正しくさせた! で、これ、いつまで続ければいいの?」
「1日3回って書いてあるけど、痛いから5回さしちゃダメ?」
そんな疑問にも、バッチリお答えします!
黄金ルール1:用法・用量は「絶対」に守るべし!
当たり前ですが、箱や説明書に書かれている「1日〇回、1回〇滴」というルールは、その薬が最も効果的で、かつ安全に使えるように決められた「魔法の回数」です。
「早く治したいから」と、回数を増やしたり量を増やしたりしても、効果が倍増することはありません。
むしろ、副作用のリスクが高まるだけ!
逆に「面倒だから」と回数を減らすと、菌をやっつけるのに必要な薬の濃度(血中ならぬ「目中濃度」?)を保てず、いつまでも菌が生き残ってしまいます。
決められた回数と量をしっかり守ること。
これが治癒への最短距離です!
黄金ルール2:「3〜4日」使ってもダメなら、戦い方を変えるべし!
市販のものもらい用抗菌目薬を使った場合、だいたい3〜4日が、一つの「見極めポイント」です。
もし、3〜4日(少なくとも2〜3日)真面目に使っても、
「症状が、1ミリも良くならない…」
「あれ? なんか、昨日より痛くない?」
「腫れが、さらにひどくなってる気がする…」
…こんな場合は、残念ながら、その抗菌目薬では太刀打ちできない相手(=別の原因の病気、または市販薬では効かない手ごわい菌、あるいは霰粒腫)である可能性が非常に高いです!
市販薬の使用をキッパリ中止して、すぐに眼科を受診してください!
黄金ルール3:「良くなった!」と油断しない!「あとちょっと」が肝心!
「やったー! 痛くなくなった! 腫れも引いた!」
そう思って、ピタッと目薬やめちゃう人、いませんか?
それ、一番もったいないです!
症状が治まった=「敵(菌)が弱った」状態であって、「全滅」したわけではないかもしれません。
ここで薬をやめると、生き残ったわずかな菌が「ヤッター!」とばかりに再び増殖し、再発したり、さらに手ごわい菌(耐性菌)になって戻ってくる可能性があります!
ものもらい用抗菌目薬(特にサルファ剤)は、症状が改善した後も、医師の指示がない市販薬の場合は、3〜4日の使用で一旦様子を見るのが原則ですが、製品によっては「症状が治まっても、あと数日は続けてください」と指導する場合もあります。
(※これは主に医療用の抗生物質の考え方ですが、市販薬でもダラダラ使うのが良くないのは確かです)。
基本は「3〜4日使って、スッキリ治ったら終了」
もし「良くなったけど、まだちょっと気になる…」という場合は、ダラダラと1週間も2週間も使い続けず、眼科で「本当に治ったか?」を診てもらうのが一番安心です!
市販薬の長期連用は、絶対にNGです!
ちょっと待った!その【ものもらい】、市販薬じゃダメかも!

市販のものもらい用抗菌目薬は、とっても頼りになる味方です。
でも残念ながら、彼らは「万能」ではありません。
「ものもらいだと思ったのに、全然治らない…」
「なんか、様子がヘン…」
そんな時、あなたは「市販薬の限界」を超えてしまったか、あるいは「もっと恐ろしい敵」と戦おうとしているのかもしれません…。
恐怖!「ものもらい」じゃなかったら…? 似ているけど怖い目の病気
まぶたが腫れたり、赤くなったりする病気は、「ものもらい(麦粒腫)」以外にも、たくさんあるんです。
そしてその中には、市販の抗菌目薬を使うと、むしろ悪化してしまうものや、失明につながるような怖い病気も隠れています!
「え、こわい!」と思ったあなた、ぜひ知っておいてください。
【「ものもらい」と間違えやすい、要注意な目の病気】
| 病名 | どんな病気? | なぜ【抗菌目薬】がダメ? | 危険度 |
| ウイルス性結膜炎 (はやり目、アデノウイルスなど) | ウイルスが原因で起こる結膜炎。 充血、大量の目やに、涙が止まらない。感染力が激強! | 【抗菌目薬】は「細菌」にしか効かない。「ウイルス」には無力! (※細菌の混合感染予防で使うことはあるが、治療の主役ではない) | 高(要受診) 他人(家族)にうつしまくります! |
| アレルギー性結膜炎 (花粉、ハウスダストなど) | アレルギー物質が原因。強いかゆみ、充血、サラサラした目やに。 | 原因は「アレルギー」。 菌ではないので、全く効かない。 (※市販のアレルギー用目薬が必要です) | 中(要受診) 原因除去と抗アレルギー薬が必要。 |
| 眼瞼ヘルペス | ヘルペスウイルスが原因。 まぶたの「縁」や「皮膚」に、小さな水ぶくれ(水疱)がプツプツできる。 ピリピリした痛み。 | ウイルスが原因なので抗菌目薬は効かない。 (※抗ウイルス薬(飲み薬や軟膏)が必要です) | 高(要受診) 角膜(黒目)にうつると、視力低下のリスクも! |
| 角膜炎・角膜潰瘍 | 角膜(黒目)に傷がつき、そこから細菌・ウイルス・真菌(カビ)が感染。 激しい目の痛み、視力低下、充血、光がまぶしい。 | 原因菌が市販薬で対応できない強敵だったり、ウイルスや真菌が原因の場合、市販の抗菌目薬では悪化する危険も! | 激高(要緊急受診) 失明の危険アリ! 即、眼科へ! |
| (重度の)霰粒腫 | 脂肪の詰まり(しこり)。前述の通り、菌が原因ではない。 (※感染を併発すると「化膿性霰粒腫」となり、【抗菌目薬】が処方されることはある) | 【抗菌目薬】では、しこり(脂肪の塊)は溶けない。 | 中(要受診) しこりが大きいと、手術(切開)が必要。 |
怖いですよね…。
特に、「ものもらいだと思って市販薬さしてるのに、黒目(角膜)が白く濁ってきた」とか「明らかに視力が落ちた」なんてことになったら、冗談抜きで、今すぐ救急外来も検討するレベルです!
眼科へダッシュ!絶対に見逃しちゃいけない「危険なサイン」5選

「じゃあ、結局、いつ病院に行けばいいの!?」
その不安、よくわかります!
調剤薬局の薬剤師として、これだけは覚えて帰ってほしい!
市販のものもらい用抗菌目薬を使っている(または、使うか迷っている)あなたが、以下の「5つの危険なサイン」の、どれか一つでも当てはまったら…
迷わず、今すぐ、眼科へダッシュしてください!
—–
【眼科へダッシュ! 5つの危険なサイン】
🚨 サイン1:市販薬を3〜4日使っても、全く良くならない or 悪化してる!
もう、これに尽きます!
市販薬で太刀打ちできる相手ではありません。
あなたの貴重な時間と目を守るため、プロ(眼科医)にバトンタッチしましょう!
🚨 サイン2:痛みが「異常」!目の奥や頭まで痛い!
「ズキズキ」どころじゃない。
「ガンガンする」「目が開けられないほどの激痛」「頭痛や吐き気もする」…。
これは「ものもらい」の痛みのレベルを超えています。
角膜炎や、もっと怖い病気(緑内障発作など)の可能性もゼロではありません!
🚨 サイン3:視界が「おかしい」!かすむ・ぼやける・視力が落ちた!
まぶたの腫れが原因で(一時的に見えにくいことはありますが)、「明らかに視力が落ちた」「霧がかかったように白くかすむ」「黒目が白っぽく見える」…。
これは、角膜(黒目)がヤバいサインです!
失明につながる危険があります!
🚨 サイン4:まぶたの腫れが「異常」!目が開かない!
プックリどころか、お岩さんのようにパンパンに腫れあがり、目が完全に開かないほどの状態。
これは、炎症がまぶた全体や目の奥(眼窩:がんか)にまで広がっている可能性(眼窩蜂窩織炎など)があり、超危険です!
🚨 サイン5:「ものもらい」以外の症状が出ている!
「まぶたに、小さな水ぶくれがプツプツできた」(→ヘルペスかも?)
「白目全体が真っ赤で、目やにが止まらない」(→ウイルス性結膜炎かも?)
「熱も出てきた、体がだるい」(→全身に炎症が回ってるかも?)
—–
いかがですか?
一つでも「ヤバいかも」と思ったら、もう市販の抗菌目薬のことは忘れて(笑)、眼科の先生に診てもらってください。
「市販薬で様子見ちゃったんですけど…」と言っても怒られたりしませんから大丈夫!
「早く来てくれて良かったよ!」って言ってもらえるはずです。
…たぶん。
でも行くのが遅れるほど怒られる可能性は高くなるかもしれません…。
まとめ ものもらいは抗菌目薬で賢く初期対応!でも無理は禁物!

長旅、お疲れ様でした!
「痛い!ものもらい」との戦い方、もうバッチリですね!
最後に、今日の冒険をまとめます。
・ 「ものもらい」には2種類!痛くて赤い「麦粒腫(ばくりゅうしゅ)」と、痛くないしこりの「霰粒腫(さんりゅうしゅ)」。
・ 市販の抗菌目薬が効くのは、「麦粒腫(細菌感染)」だけ!霰粒腫には効きません(涙)。
・ ものもらい用抗菌目薬を選ぶ時は「抗菌成分(サルファ剤)」+「プラスα(抗炎症・抗ヒスタミンなど)」で自分に合ったものを!
・ 使い方が命!「手洗い」「容器をつけない」「さしたら目頭を押さえる」を徹底して、薬の効果を120%引き出しましょう!
最大の関門は「見極め」!
・ 3〜4日使っても良くならない!
・ 痛みが異常!
・ 視界がおかしい!
…などの「危険なサイン」が出たら、市販薬を握りしめていないで、すぐに眼科へダッシュ!!
市販の抗菌目薬は、あなたのツラい症状を和らげてくれる、本当に心強い「初期対応のヒーロー」です。
もし薬局でものもらいの抗菌目薬選びに迷ったら、いつでも私たち薬剤師に声をかけてくださいね。
あなたの「困った!」に、全力でお応えします!
—–
(※)免責事項: 本記事は、調剤薬局の薬剤師の知見に基づき、一般的な情報提供を目的として作成されています。
「ものもらい(麦粒腫、霰粒腫)」や関連する目の疾患に関する情報は、日本眼科学会や信頼できる医療情報源を参考にしていますが、すべての個別の状況に当てはまるものではありません。
この記事で紹介した市販薬(OTC医薬品)の使用にあたっては、必ず製品の説明文書(添付文書)をよく読み、用法・用量を守って正しくご使用ください。
症状の診断や治療については、市販薬の使用で判断に迷う場合、または症状が改善しない・悪化する場合は、自己判断を続けず、必ず眼科専門医の診察を受けてください。
本記事の情報を利用した結果生じたいかなる損害についても、当薬局は責任を負いかねますので、ご了承ください。