「寒いから水なんて飲みたくない…」その油断、実は超キケンかも!?
夏だけじゃないんです、冬こそ怖い脱水症状。
「なんだか体がだるい」「肌がカサカサ…」それ、もしかして水分不足のサインかも?
気づかないうちに忍び寄る「隠れ脱水」の恐怖から、あなたと大切な家族を守りたい!
冬でも無理なくできる水分補給のコツや、見逃せない危険サイン、脱水症状が引き起こす意外な影響を楽しく分かりやすく解説します。
さあ、正しい知識で潤いたっぷりの元気な体を取り戻しましょう!
まさか私が!?冬なのに脱水症状が起こりやすい「3つの魔の罠」

「夏は汗をかくからわかるけど、冬に脱水なんてありえない!」
そう思っているなら、要注意です!
実は、冬は夏とは比べ物にならないほど、私たちの体がカラカラに乾きやすい「魔の季節」なんです。
喉の渇きを感じにくいからこそ、その罠にはまってしまう人が本当に多いんですよ。
1. 空気と厚着のサンドイッチ!不感蒸泄が水分を奪ってる?
冬の脱水の一番の原因、それは「不感蒸泄(ふかんじょうせつ)」です。
これは、呼吸や皮膚から知らず知らずのうちに蒸発していく水分のこと。
汗とは違い、目には見えないため、私たちは「水分が減っている」ことに気づけません。
| 要因 | メカニズム | 奪われる水分量(目安) |
| 乾燥した外気 | 湿度が低いため、常に皮膚や粘膜から水分が奪われる。 | 1日約400~500ml |
| 暖房器具 | エアコンなどで室内の湿度が極端に下がり、蒸発が加速。 | 乾燥度合いによりさらに増大 |
| 厚着と運動 | 厚着で体がムレ、隠れた汗(発汗)となり、その後の気化で水分が失われる。 | 運動や入浴後は特に注意 |
これらを合計すると、冬でも私たちは1日に900ml以上の水分を無意識のうちに失っていることになります。
「喉が乾かないから」と油断している間に、体の水分は容赦なく減り続けているんです。
驚きですよね!
不感蒸泄を防ぐ!環境コントロール術
冬の脱水は、飲むだけでなく「失う量を減らす」対策が不可欠です。
☆ 加湿器は必須アイテム!
室内の湿度は40%~60%に保ちましょう。
湿度が低いと、肌や粘膜から水分がどんどん蒸発していきます。
加湿器がない場合は、洗濯物を室内に干したり、濡れたタオルを吊るしたりするだけでも効果があります。
☆ 衣類の賢い選び方
厚着をしすぎると、体温が上がりすぎ、隠れた汗(発汗)をかきやすくなります。
この汗が冷えると、かえって体温が奪われ、風邪をひきやすくなります。
吸湿性と保温性を兼ね備えた機能性インナーや、ウール、綿などの天然素材を重ね着し、いつでも脱ぎ着しやすい服装を心がけましょう。
☆ 暖房の温度設定
必要以上に室温を上げないことも重要です。
理想的な室温は20℃前後と言われています。
2. マスク生活の落とし穴。「喉の渇き」を感じにくくなる不思議
コロナ禍以降、多くの方がマスクを着用しています。
しかし、これが冬の脱水症状を見逃す大きな原因になっています。
マスクの内側は、自分の吐く息で湿度が高く保たれています。
この「擬似的な潤い」があるせいで、脳は「喉が潤っているから大丈夫!」と錯覚!
「喉が渇いた」という大切なSOSサインを出しにくくなってしまうのです。
喉の渇きは、すでに脱水が始まっているサイン。
そのサインすら出ないなんて、本当に恐ろしい「魔の罠」ですよね。
喉の渇きを待つのではなく、時間を決めて水分補給する習慣を身につけることが、薬剤師として最も伝えたいポイントです。
3. トイレを嫌がる気持ちが招く脱水リスク!
寒い冬はトイレが近くなるため、「飲むのをやめてしまおう」と考えがちです。
しかし、これが冬の脱水症状を進行させる最も危険な行為の一つです。
体は水分が不足すると尿量を減らそうとしますが、これはすでに脱水状態にあることを意味します。
飲むのを控えると尿が濃縮され、膀胱や尿道に刺激を与えてしまい、かえって頻尿や膀胱炎などの泌尿器系のトラブルを引き起こすリスクも高まります。
特に高齢者や糖尿病をお持ちの方は、腎臓の働きが敏感なため、この悪循環に陥りやすいのです。
「トイレの回数を減らすため」ではなく、「体の健康を守るため」に意識して水分を摂ることを優先しましょう!
見逃さないで!体が発する「隠れ脱水」のSOSサイン

冬の脱水症状が怖いのは、進行しても「だるいな」「眠いな」程度で済ませてしまいがちな、見分けのつきにくいSOSサインが多いからです。
あなたの体が本当に水分を欲しているのか、今すぐチェックしてみましょう!
1. 【セルフチェック】手の甲をつまんで戻らない?尿の色も要確認!
最も簡単で正確な脱水チェック法が、「スキンターゴル(皮膚の弾力)チェック」と「尿の色チェック」です。
| チェック方法 | 状態 | 判断 |
| 手の甲の皮膚 | 親指と人差し指でつまんで放す。 | 2秒以内にすぐ戻ればOK。 戻りが遅ければ脱水の可能性大。 |
| 尿の色 | 排泄された尿の色。 | 淡い黄色(麦わら色)が理想的。 濃い黄色やオレンジ色なら要注意。 |
| 口の中 | 舌や口の中を触る。 | 唾液がしっかり出ていればOK。 ネバネバして乾いた感じなら脱水。 |
特に尿の色チェックはとても大切です!
色が濃いということは、水分が足りずに濃縮されている証拠。
ただしビタミン剤や栄養ドリンクを飲んだ後は、その成分で尿が濃くなることがあるので、その点は考慮してくださいね。
2. その頭痛やめまい、実は水分不足かも?意外な初期症状とは
「今日はちょっと寝不足かな?」
「肩こりがひどいから頭が痛いのかな?」
冬に起こる体調不良を、私たちはつい他の原因のせいにしてしまいがちです。
しかし、実はその不調こそが脱水症状の初期サインかもしれません。
〇 頭痛・だるさ
水分が減ると血液量が減り、脳に行く血液も不足気味に。
脳の血管が収縮し、痛みを引き起こします。
〇 めまい・立ちくらみ
血液量の減少は血圧の低下を招き、急に立ち上がった時に脳に血液が回らず、クラっときてしまいます。
〇 便秘
体が水分不足だと、大腸が便から水分を過剰に吸収しようとします。
その結果、便が硬くなり、便秘になってしまうのです。
「ちょっとした不調」を見逃さず、「水分が足りているか?」と自分に問いかける習慣が、深刻な脱水症状への発展を防ぐ第一歩ですよ!
血流を助ける!簡単ストレッチとツボ押し
水分補給と同時に、血流を物理的にサポートするのも効果的です。
1.ふくらはぎの揉みほぐし:
ふくらはぎは「第二の心臓」と呼ばれ、全身の血液を心臓に戻すポンプの役割を果たしています。
湯上りなどに優しくマッサージしましょう。
2.足首のストレッチ:
座ったまま足首をゆっくり大きく回す運動は、足先の血流改善に効果的。
3.合谷(ごうこく)のツボ:
手の甲の親指と人差し指の間にあるツボを刺激すると、全身の血行が促進され、頭痛の緩和にも役立ちます。
放置するとどうなる?脱水が招く「ドロドロ血液」の恐怖

冬の脱水症状の最も恐ろしい影響は、血液が濃縮されて「ドロドロ」になってしまうことです。
水分が減った血液は流れが悪くなり、様々な深刻な病気のリスクを高めてしまいます。
脳梗塞や心筋梗塞のリスクも…?高齢者は特に注意が必要なワケ
冬の早朝は気温が低く、血管がキュッと収縮しています。
さらに就寝中に不感蒸泄で水分を失っているため、血液が濃縮され、血圧が乱高下しやすい非常に危険な時間帯です。
これが「冬のヒートショック」や「早朝の脳卒中」のリスクを高める要因となります。
関連記事「お風呂が危険?ヒートショックの原因と対策を解説」も合わせてご覧ください!
| 疾病名 | メカニズム | 冬の脱水との関連 |
| 脳梗塞 | 脳の血管が詰まる。 | 特に睡眠中は不感蒸泄で水分を失うため、早朝に発症リスクが高まる。 |
| 心筋梗塞 | 心臓の血管が詰まる。 | 血液の濃縮により心臓への負担が増し、発症リスクを高める。 |
| 熱中症 | 冬でも起こる? | 厚着や暖房の効きすぎで隠れ脱水が進行し、体温調節がうまくできず軽度の熱中症になるケースがある。 |
特に高齢者の方は、「喉の渇きを感じる機能」が若年層に比べて低下しています。
さらに、トイレが近くなるのを嫌がって水分を控える傾向も。
「高齢者の脱水は、周囲の人が気づいてあげること」が、命を守る上で最も重要です。
ご家族の方は、こまめに声をかけ、温かい飲み物をすすめてあげましょう。
ドロドロ血液を寄せ付けない!ライフスタイル習慣
血液をサラサラに保つためには、水分補給に加えて、生活習慣の見直しが必須です。
- 適度な運動: 毎日30分程度のウォーキングやストレッチを行い、血流そのものを改善しましょう。
- 食事の工夫: 血液をサラサラにする効果があるEPA/DHA(青魚)や、ビタミンE(ナッツ類、かぼちゃ)を積極的に摂りましょう。
- 禁煙の徹底: 喫煙は末梢の血流を悪化させ、脱水状態をさらに深刻化させます。
- お風呂の温度: 40℃程度のぬるめのお湯にゆっくり浸かり、血管に負担をかけすぎないようにしましょう。熱すぎるお湯は急激な血圧変動を招き危険です。
薬剤師が提案!冬でもゴクゴク飲めちゃう「水分補給」の極意

「喉が渇かない」冬に、どうやって楽しく、そして効果的に水分を摂ればいいのでしょうか?
私たち薬剤師が、血行促進や健康維持を考慮した「最強の水分補給テクニック」をお教えします!
1. 飲むのは「水」だけじゃない!薬局おすすめドリンク
冷たい水は体を冷やし、血行を悪くしてしまうため、冬の水分補給には温かいものを選ぶのが鉄則です。
| ドリンク | おすすめ理由 | 飲む時の注意点 |
| 白湯 | 最もシンプル。 内臓からじんわり温まり、吸収も早い。 | 飲みすぎると胃液が薄まるので、1回コップ1杯程度に。 |
| 麦茶 | ノンカフェインでミネラル豊富。 血行促進作用も期待できる。 | 冷たいものはNG。 ホットで飲むのがおすすめ。 |
| ハーブティー | カモミールやルイボスなど。 リラックス効果も得られる。 | 利尿作用のあるものは避ける(例:一部の緑茶、紅茶)。 |
| 経口補水液 | 【脱水時】 塩分と糖分のバランスが絶妙で、吸収効率が抜群。 | 普段使いはNG。 下痢や発熱など「脱水が進んでいる時」に使う。 |
💡 薬剤師のワンポイントアドバイス:水分補給は「ちょこちょこ飲み」!
一度にがぶ飲みしても、体は吸収しきれず、すぐに尿として出ていってしまいます。
体に必要なのは「量」より「頻度」。
1時間に1回、コップ半分〜1杯(100〜200ml)を飲む「ちょこちょこ飲み」こそが、冬の水分補給の極意です!
2. 食事からも水分をチャージ!冬の「食べる水分補給」
冬は温かい食事で水分を摂る絶好のチャンスです。
食事に含まれる水分は、ゆっくりと体に吸収されるため、効率の良い水分補給法と言えます。
おすすめ料理
鍋料理(水分と野菜が豊富)、お味噌汁(適度な塩分も補給)、スープ類(ポタージュなど)。
おすすめ食材
大根、白菜、きのこ類(これらは90%以上が水分)。果物ではみかんやリンゴも水分補給に適しています。
3. 「いつ飲むか」が鍵!最強のゴールデンタイム
先に挙げた「目覚めの瞬間」「入浴の前後」「就寝前」の3大ゴールデンタイムに加え、さらにこまめな飲水を促すためのアイデアです。
習慣と結びつける
「歯磨きの後」「テレビのCM中」「職場や自宅で席に着いた時」など、既存の習慣に「コップ一杯」を組み込みましょう。
見える場所に置く
お気に入りのマグカップやタンブラーを常に手の届く範囲に置き、視覚から水分補給を促しましょう。
まとめ こまめな「ちょこちょこ飲み」で、冬の健康を守り抜こう!

冬の脱水症状は、自覚症状が少ないがゆえに、命に関わるリスクを秘めた「サイレントキラー」です。
喉が渇かないという体のサインを信用せず、「時間を決めて、温かい飲み物を、ちょこちょこ飲む」という習慣こそが、この冬のあなたの健康を守る最強の防御策となります。
特に高齢の方や、体調不良を感じている方は、手の甲や尿の色をチェックし、脱水が疑われる場合は経口補水液などを適切に活用しましょう。
私たち調剤薬局のスタッフは、水分補給のことだけでなく、冬の体調管理についていつでもご相談に乗らせていただきます。
今年の冬は、この最強の水分補給テクニックで、内側から潤い、元気いっぱいに過ごしましょう!
参考情報・引用元
(※本記事は一般的な健康情報に基づき作成されていますが、持病をお持ちの方や症状が続く場合は、必ず医療機関にご相談ください。)