「熱が40度近く出た!これってA型?」
「お腹が痛いし微熱…もしやB型?」
毎年冬になると大流行して私たちを苦しめるインフルエンザ。
実は、インフルエンザAとBには症状や流行時期に決定的な違いがあるってご存知でしたか?
「一度かかったからもう安心!」なんて油断は禁物!
実はA型とB型、ひと冬に両方かかってしまうこともあるんです…。
「結局どっちが辛いの?」
「仕事はいつから行っていいの?」
そんな皆さんの不安や疑問を、薬局の現場からわかりやすく、そしてちょっと楽しく解説します!
敵を知れば怖くない!
しっかり対策して乗り切りましょう!
関連記事「発症まで何日?インフルエンザ潜伏期間の真実!うつる時期もズバリ解説」も合わせてご覧ください!
ズバリ言います!A型とB型、どっちが辛くて大変なの?

「今回のインフルエンザはキツイですか?」
薬局の窓口に立っていると、本当によくこの質問をいただきます。
結論から言っちゃいましょう。
「派手に辛いのがA型、地味に長く辛いのがB型」という傾向があります(もちろん個人差はありますが!)。
皆さんがイメージする「ザ・インフルエンザ」は、おそらくA型の方。
でも、B型も油断ならないんですよ。
それぞれの特徴を深掘りしてみましょう。
高熱ドーン!なA型と、お腹に来て長引くB型
「朝は元気だったのに、昼過ぎに寒気がして、夜には39度!」
こんなふうに、急激に体調が悪化するのがA型の最大の特徴です。
まるで嵐が来たかのような衝撃ですよね。
一方でB型は、「なんとなくダルい…風邪かな?」と思っていたら、検査で「陽性」と出てビックリ!というパターンが多いんです。
熱はそこまで上がらないこともあるんですが、お腹が痛くなったり、熱が下がったり上がったり…。
比較表を見てみましょう!
【保存版】インフルエンザA型・B型 違い早見表
| 特徴 | インフルエンザA型 | インフルエンザB型 |
| 辛さのイメージ | 太く短く激しい! | 細く長くしつこい… |
| 発熱 | 38℃~40℃の高熱が急に出る | 37℃~38℃台(高熱が出ないことも) |
| 主な症状 | 激しい関節痛、筋肉痛、頭痛 | 腹痛、下痢、嘔吐、咳 |
| 流行時期 | 12月~2月(冬の本番) | 2月~3月(春先まで) |
| ウイルスの特徴 | 変異しやすく、世界的に大流行する | 変異しにくく、局地的な流行が多い |
| かかりやすい人 | 全年齢層 | 幼児・小学生に多い傾向 |
【薬剤師からのワンポイント 💊】
A型はウイルスの増殖スピードが猛烈に速いんです。
だからこそ、「発症してから48時間以内」に抗インフルエンザ薬(タミフルやイナビルなど)を使うのが勝負!
「怪しいな」と思ったら、我慢せずに早めの受診が回復のカギですよ。
「もう治った?」と油断禁物なのはどっち?
ここで注意したいのがB型です。
A型は熱が下がれば比較的スッキリ元気になりやすいのですが、B型は「二峰性発熱(にほうせいはつねつ)」と言って、一度熱が下がったと思ったら、また上がる…という、なんとも意地悪な動きをすることがあります。
「やった!熱下がった!学校行ける!」
と思って無理をすると、翌日にまたぶり返してダウン…なんてことも。
B型の場合は、熱が下がっても「まだ体の中にウイルスがいるかも」と疑って、あと1日は様子を見るくらいの慎重さが必要です。
【重症化リスクにも注意】
高齢者の方:
A型にかかると、肺炎や気管支炎を併発して重症化するリスクが高いです。
命に関わることもあるので、ご家族は呼吸の状態をよく見てあげてください。
小さなお子様:
A型・B型ともに「インフルエンザ脳症」のリスクがありますが、B型は「筋炎(足が痛くて歩けない)」を起こすこともあります。
嘘でしょ!?ひと冬に「A型とB型」両方かかることもあるんです

「先月インフルエンザやったばかりなのに、また熱が出たんです…」
これ、本当に可哀想なんですが、決して珍しいことではないんです。
「インフルエンザAとBの違い」を知る上で一番ショッキングな事実。
それは、「A型にかかっても、B型の免疫はつかない」ということ!
冬の初めと春先で主役交代?流行時期のズレに注意
インフルエンザには、流行の「バトンタッチ」があります。
1. 【12月〜1月】A型の独壇場
忘年会やお正月シーズン。
ここで流行るのは主にA型です。
多くの人がここで感染し、「ふぅ、今年のインフルは終わった」と安心します。
2. 【2月〜3月】B型の逆襲
受験シーズンや卒業式シーズン。
ここでひっそりと、しかし確実に広がるのがB型です。
つまり、お正月にA型にかかった人が3月の卒業式前にB型にかかる…。
この「ダブルパンチ」は十分にあり得るシナリオなんです。
「もうかかったからマスクしなくていいや!」は大きな間違い。
春の足音が聞こえるまで、ガードを下げてはいけません。
「予防接種したのに!」とならないために知っておきたいこと
「ワクチン打ったのにかかった!意味ないじゃん!」
お気持ち、痛いほどわかります。
お金も痛いし、腕も痛かったのに…。
でも、ちょっと聞いてください。
今のインフルエンザワクチンは、「A型2種類 + B型2種類」の合計4種類のウイルスに対応するように作られています(これを4価ワクチンと言います)。
なぜかかるの?
ワクチンは「感染を完全に防ぐバリア」ではなく、「かかっても重症化させないための防具」だからです。
防弾チョッキを着ていても、弾が当たれば衝撃はあるのと同じで、ウイルスが入ってくれば症状は出ます。
でも、打つ意味はある!
ワクチンを打っていると、A型の「40度の高熱」が「38度」で済むかもしれない。
B型の「長引くダルさ」が数日で抜けるかもしれない。特に、先ほどお話しした「両方かかる」リスクを考えると、少しでも症状を軽くするお守りとして、ワクチンは非常に有効なんですよ。
会社や学校はいつからOK?隔離期間と家庭内感染を防ぐコツ

インフルエンザと診断されたら、次に気になるのが「いつから社会復帰できるの?」という問題ですよね。
ここ、一番勘違いしやすいポイントなので、詳しく解説します!
「発症した後5日」だけじゃダメ!落とし穴になりがちな計算方法
学校保健安全法では、出席停止期間の基準が以下のように決まっています。
これは大人の出勤基準としても多くの企業で採用されています。
【出席停止の基準】
「発症した後5日を経過し、かつ、解熱した後2日(幼児は3日)を経過するまで」
ここでの最大の罠は、「かつ(AND条件)」であることと、「発症日は0日目としてカウントする」ということです。
わかりやすくシミュレーションしてみましょう。
- 1月1日(発症0日目): 急に熱が出た!
- 1月2日(発症1日目): 病院で陽性判定。
- 1月3日(発症2日目): 薬が効いて熱が下がった!(解熱0日目)
「おっ、3日に熱が下がったから、解熱後2日の5日から行ける?」
→ ブブー!不正解です!❌
なぜなら、「発症した後5日」という条件を満たしていないから。
最短でも「発症5日目」である1月6日まではお休みが必要で、復帰は1月7日からになります。
逆に、熱が長引いて1月5日にやっと下がった場合は、「発症5日」の条件はクリアしていますが、「解熱後2日」のカウントが新たに始まるので、さらに休みが伸びます。
【ここだけ覚えて!】
・ どんなに早く熱が下がっても、最低5日間はお休み確定です。
・ 熱が下がった日を「0日目」として、翌日から丸2日間(幼児は3日間)は平熱を確認してください。
この期間を守らないと学校や職場にウイルスを撒き散らしてしまい、パンデミックの犯人になってしまいかねません…。
焦る気持ちはわかりますが、ここは「勇気ある休息」を!
家族全滅を防げ!お家でできる最強の「隔離&看病」術
「子供がインフルに。私(親)に移るのも時間の問題…?」
そんな悲しい予言を回避するために、薬局スタッフも実践している「家庭内感染ブロック術」を伝授します。
1. 「換気」はウイルスの追い出し作業!
寒くても、1時間に1回、5分だけでいいので窓を開けてください。
ウイルスを含んだ空気を外に出す、これが一番効果的です。
対角線上の窓を開けると空気が流れますよ。
2. タオルと歯磨き粉は「別々」に!
手を拭くタオル、共有していませんか?
ウイルスは手からタオルへ、タオルから次の人の手へ移動します。
看病期間中はペーパータオルが最強です。
歯磨き粉のチューブの口も、意外な感染ルートなので分けましょう。
3. 看病する人が「マスク」をする!
患者さんだけでなく、看病するあなたもマスクを。
食事を運ぶ時、着替えを手伝う時、ウイルスはすぐそこにいます。
4. ゴミ袋は「密閉」して捨てる!
患者さんが使ったティッシュにはウイルスが大量に付着しています。
ビニール袋に入れて、口をしっかり縛ってからゴミ箱へ。
そのあと、必ず手を洗いましょう。
まとめ 違いを知って冷静に!「怪しいな」と思ったらすぐ薬局へ

いかがでしたか?
今回はインフルエンザAとBの違いについて、ちょっぴりディープにお話ししました。
最後に、もう一度大切なポイントをおさらいしましょう。
・ A型は「高熱・関節痛・冬本番」、B型は「腹痛・微熱・春先まで」。
・ 型が違うので、ひと冬に両方かかることもある(油断大敵!)。
・ 社会復帰には「発症後5日 + 解熱後2日」の両方をクリアする必要がある。
・ 隔離期間中は、換気とタオルの使い分けで家族を守る!
「どっちの型かな?」と悩むのも大切ですが、一番大切なのは「辛い時は無理をしないこと」です。
最近の抗インフルエンザ薬は本当によく効きます。
特にA型はスピード勝負。
「あれ?いつもと違うな」と感じたら、すぐに医療機関を受診してくださいね。
私たち調剤薬局のスタッフも、皆さんが一日でも早く元気な笑顔に戻れるよう、お薬の準備をして待っています。
処方箋がなくても、感染対策グッズや栄養補給の相談だけでも大歓迎ですよ!
まだまだ寒い日が続きますが、正しい知識を「お守り」にして、この冬を元気に乗り切りましょう!
【参考文献・引用元】